赤星憲広RedStar53 トップへ戻る
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赤星エクスプレス53
2005.07.28 Thursday

【7月26日号】

 さあ後半戦が始まります。東京ドームで巨人戦。きょうからガンガン打って、がんがん走ります。左脇腹のろっ骨を骨折してからは(このコーナーでは、実は自分の口から骨折という事実を初めて話すんですが・・・)、クイックで投げない投手の時限定とか、岡田監督から「ここぞという時だけでいいぞ」と言われていたので、少し盗塁のペースを落としていましたが、もう大丈夫です!

 といっても、今でもすごい痛いんですよ。痛み止め注射が効かない時もあるんです。でも、この状況に慣れてきたというか、痛いのが当たり前になってきたというか…。ただ先日、再検査に行ったら患部の骨がくっつき始めていると言われました。もう少しの辛抱なのかな…と。

 1番打者として、とにかく出塁したい。前半戦最後の横浜戦(20日、甲子園)で延長11回を0|1で負けた試合は、ボクは四球が一つあっただけ。ボクが出れば、今年のクリーンアップなら還してくれる。だからボクは重要なポジションにいるんだと、あえて、そう自覚するようにしているんです。

 2番を打つ鳥谷とは「2人で共倒れはしないようにしような」とよく話すんです。どちらかが出塁すれば、得点の入る可能性は高くなりますから。球宴前、ボクがあまりスタートを切らないようになってから、その鳥谷の打席にも影響を及ぼしてしまいました。鳥谷の初球に、それまでとはパターンを変えていきなりフォークボールで入ってきたり・・・。明らかに配球が変わっていました。でも、もうボクも塁に出たらいつでも次の塁へ向かう姿勢だし、そして鳥谷にも「オレのスタートを待たずに、いい球が来たら初球からでもどんどん振っていっていいぞ」と伝えています。

 きょう対戦する巨人の慎之助(阿部)とは入団が同期で、彼の凄さはシドニー五輪でいっしょだった時から知っています。その時は向こうはボクのことをそう思ってなかったと思うけど、ボクはずっとライバルだと思って追いつけ追い越せでやってきました。

 一塁に出たら、今のセの5球団の捕手の中で慎之助が一番、ボクの方を見てくるんですよ。相当、ボクの足を意識しているのがわかるし、ピッチャーとかに絶対に走らせるなとしつこく言っていると思うんです。

 でも、こちら側としても、相手キャッチャーに気持ちよくプレーさせないのが常套手段だし、慎之助が打席にいる時にヒットを打たせないとか、ボクなら出塁して常にゆさぶりをかけるとか、リードに迷い生じさせられるまでいけば有利になりますから。

 あと55試合。試合の流れを左右するような、チームの勝利に直結する盗塁を100発100中で決めたい。個人的にはその上で数を増やしていけたら、嬉しいですね。

(阪神タイガース 外野手)

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2005.07.14 Thursday

【7月12日号】

 オールスターゲームにファン投票で選んでいただき、本当にありがとうございます。60万5468票。どえりゃ、数字だわ!(久しぶりに名古屋弁です)。セ・リーグ最多得票。びっくりです。もちろん、ボク自身は2試合とも出場するつもりで心構えをしていますし、ぜひ期待に応えるプレーをしたいですね。

 ファンのみなさんに喜んでもらえるようなプレーをしたいですね。まだヒットを1本も打っていないのに何を言うてんねん(今度は大阪弁です)と思うかもしれませんが、せっかくの球宴ですから、球宴でしかできないプレーを楽しみたいです。今年こそ、ぜひ、打ちたい。そして塁に出たらもちろん、狙います。

 グラブも今、球宴だけのための特別バージョンを準備しています。ふだん使っているのは赤と白なんですが、それは白の部分がグレーに変わります。今はまだ部屋の中とかで柔らかく手入れしているところなんですが、早く使いたいですし、自分自身でも今は球宴が待ち遠しいです。

 一方で先日、悲しいニュースを聞きました。もうみなさんも知ってるとおり、2012年のロンドン五輪で「野球」が消滅します。子供たちの夢もなくなりますし、昨夏のアテネ五輪で日本中が盛り上がったように、あの興奮をもう味わえないのが残念です。

 JR東日本時代、2000年のシドニー五輪に出させてもらいました。日の丸をつけて世界と戦うのはアマチュア選手の目標でもありますし、ボク自身、オリンピックという大舞台を経験できたことがプロに入ってからも支えになっている部分はあります。

 実際に当時の代表メンバーだった松坂(西武)や田口さん(当時オリックス)、中村ノリさん(当時・近鉄)らと同じチームでプレーして、多くのことを勉強させてもらいました。プロ・アマ混合チームでしたが、日本から持ってきたインスタントラーメンで鍋パーティー、交流を深めたんですよ。もちろん声をかけてもらった、ひと言ひと言は身になったし、素っぽんぽんになって受けたドーピング検査も今ではいい思い出です。

 準決勝で負けて金メダルの可能性がゼロになった時に、みんなで流した涙は、何事にも代え難い経験になりました。2008年の北京大会で必ずいい試合をして、また、野球という競技が復活できるよう、一人の野球人として貢献していきたいです。

 きょうからは千葉マリンスタジアムでヤクルト戦。すぐ近くにあるJR東日本の野球部の寮を訪れて、パワーを注入してもらってきました。今はチームに勢いがあります。岡田監督も話されていましたが、ボクたち選手も順位とかゲーム差とかを気にすることなく、目の前にある球宴までの残り8試合を1つずつ勝っていくだけです。そしたら、最高の形で前半を折り返せると思います。

(阪神タイガース 外野手)

=協力オフィスS・I・C=
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2005.07.07 Thursday

【7月5日号】

 最近、ジメ〜として蒸し暑いですよね〜。気温は30度近くまで上がるし、体がとろけてしまいそうです。早く梅雨が開けてくれないかなあなんて、たまに考えてしまいます。

 でもプロ野球選手はこの一番しんどい夏場が勝負と言われています。一流選手と呼ばれる人は必ずここで結果を出しているし、むしろ調子を上げてくる人もいるぐらいです。一方ではコンディションを崩して本来の成績を残せなくなる人も…。チームも7月と8月をうまく乗り切らないと優勝は見えてきません。

 夏バテ対策はもちろん、しますよ。というか今のボクの大きなテーマです。クーラーのガンガンかかった場所に長時間いないようにはしているし、水分の取りすぎとかにも注意しています。あと、一番気を付けているのが食欲を落とさないことですね。

 ボクはエビフライや納豆、ニンニクが大好物なんですが、好きなものの方が量はたくさん取れるし、毎日それでもいいから、とにかく試合後にしっかり食べることを心がけます。そして、それがケガの早期回復につながるとも思っています。

 2年前までは、この時期にどうしても体重が2〜3キロは落ちてしまいました。そうすると体がだるく感じられたり、バットが重たく感じられたりしたので、実際にいつもよりも軽いバットを使ったりしていました。だから昨年からケイタリングサービスを始めたんですが、今年も継続してお願いしています。試合が終わって自宅に戻ったら、栄養士の方に作ってもらった夜食が用意されています。目指せ、体重の現状維持です。

 今日からは2位のヤクルト(甲子園)、現3位の中日(ナゴヤドーム)との6連戦。来週もさらにヤクルト(千葉)と続きます。オールスター(22日、23日)までを前半戦とするなら、このままいい形で折り返したいし、大事な3カードになると思います。

(阪神タイガース 外野手)

=協力オフィスS・I・C=
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昨年、大好評だった『赤星エクスプレス53』が復活、今年もレッドスターがスポニチ紙面で本音を語ってくれます。キャンプ中は練習休養日に、シーズン中は試合のない月曜日(火曜日紙面)に更新予定です。
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