「ただいま〜」って言いながら、玄関を開けました。
部屋の中には誰もいないですけどね(泣)。1日から横浜、松山、名古屋、東京と遠征が続いて2週間ぶりに自宅に戻ってきました。さあ、何をしようかとソワソワしながら、結局、何もせずにボーッとしちゃいましたけど。
でも、やっぱり落ち着きますよね。自分の部屋で、慣れたベッドの上でゴロゴロして・・・。きょうから大阪ドームで横浜3連戦。ボクたちにとっては甲子園球場が本当の”我が家”ですが、もちろん大阪ドームにもそういう意識はあります。
しかも今季は大阪ドーム8試合(ヤクルト3、オリックス2、中日3)で6勝2敗とチームも大きく勝ち越しています。1番打者の自分が1つでも多く塁に出て、ホームベースまで還ってこられれば、今回の3連戦の勝ち越しにもつながると思います。
だから、もろにチームのために直結する「得点」に今はこだわりたいですね。
その得点は今「91」で両リーグトップです。でも、これはボク自身の個人記録というよりは、チームの記録だと考えています。実際に自力で得点したのは自分が打ったホームランの1度だけ。残りの90回はボクの後ろを打つ鳥谷やシーツ、金本さん、今岡さんのおかげでホームインしているわけです。
セ・リーグのここ10年の最多得点者は、ほとんどが自分自身で30本以上ホームランを打っている方たちばかりです。今年の現在2位の金本さんも(86)も、パ・リーグ1位の松中さん(87)もそうです。ということは、1本塁打のボクが得点トップという事実は、いかに今年の阪神のクリーンアップがチャンスに強いかという証明です。
そのために1番打者のボクとしては、出塁して、盗塁を決めて得点圏まで進めれば、最高の仕事というふうに考えています。100得点の大台は日本一になった1985年の真弓さん、掛布さん、バース以来なんですよねえ。あと38試合・・・。今年の打線ならその数字は超えられると思いますが、球団記録の130得点はあまり意識せず、チームの勝利に貢献するホームインを重ねていくうちに近づいていけたらいいと思います。
(阪神タイガース外野手)
=協力 オフィスS.I.C=
|