自分のことのようにはしゃいでしまいました。
高校野球の岡山県大会で岡山理大付高が優勝。甲子園出場を決めました。
背番号18をつけた山口泰明選手は、ボクがオーナーを務める「レッドスターベースボールクラブ」の第1期生の卒業生なんです。
まだ2年生なんですが、県大会ベンチ入りメンバーに選ばれていたので、甲子園でもプレーする可能性は十分にあると思いますし、そうなれば卒業生では栄えある第1号なんです。うれしいのが、彼が高校進学後も一生懸命に野球の練習に励んでくれているだけでなく「レッドスター〜」のチームの方へも近況報告やあいさつをきちっとしてくれること。帰阪した際には練習に顔も出してくれています。卒業したら「ハイ、おしまい」ではなく、OBとしてというか、一人の人間としての振る舞いをしっかりとしてくれていることですね。
彼には色々と思い出があるんです。初めて練習を見に行った時、ボクよりもでっかい体をしていてバッティング練習ではすごい打球を連発していたのが印象的。それでいて足もかなり速いです。塁間を競争したんですが、彼が明らかなフライングをしてボクに勝ったんです。その時の映像はボクのホームページにも掲載されています。そうやってズル(後から聞いた話では本当はスターターと打ち合わせをしていたらしいですが・・・)をしたり、ふざけたような口調でしゃべり掛けたりして、ちょっとやんちゃなイメージがあって確かに目立つ存在でした。後輩たちの面倒見も良く、まさにリーダーという感じでみんなから慕われていました。でも卒団式では一番涙もろかったりして、かわいいというか、やっぱりまだ子供なんだなあと思ったことを覚えています。
山口選手だけでなく、すでに卒団したOBが全国の高校でプレーしています。甲子園出場だけが野球のすべてではありません。「赤星のチームの卒業生が頑張っている」という報告を聞くのが、今の楽しみの一つです。
8月3日からタイガースは恒例の長期ロードに突入します。きょうからはヤクルトと最後の甲子園3連戦。貯金も1つできて、チームもボクもようやくノッてきたところです。高校生に負けないような熱い戦いをしてきます。
(阪神タイガース 外野手)
=協力 オフkスS・I・C=
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