今年も温かい声援をたくさんいただきました。29日夜、ボクの実家のある愛知県刈谷市の産業振興センターで「第5回 赤星憲広外野手を励ます会」がありました。(今年は成績がもう一つだっただけに、本当に励まされました!)
大府高を卒業するまで過ごした地元。家族、友人、知人、そして恩師と久しぶりの再会を果たせたり、この会だけは自分の中でも特別なものがありますね。そして例年もそうなんですが、今年もこの会が1年の最後の行事で、あとは年末年始をゆっくりと過ごすだけです。
早く06年が過ぎていってほしいですね。これほど面白くないオフはないです。連覇がかかったシーズンでしたが、結果は2位。終盤、チームはものすごい勢いで中日を追い上げて、ファンのみなさんから「よく頑張った」「すごい粘りやった」などと言ってもらっていますが、僕たち選手は追いつけなかった、追い越せなかったのがやっぱりすごく悔しいんです。
その中で自分がもう少し、1番打者の仕事をしていたら逆転優勝もできたんじゃないかと思う部分もあります。個人的にも、入団から自分のものにしてきた盗塁王のタイトルをヤクルトの青木選手に奪われました。でも逆に、前向きに考えれば、ずっとプレッシャーになっていたものがとれて、もう一度、ゼロからのスタートだと気持ちを切り替えられます。
来年は300盗塁と1000本安打という区切りになる数字も見えています。300盗塁まで、あと15個。1000本安打までは、あと109本。ケガなくふつうにやれば必ず達成できるものだと思います。担当記者の方に聞きましたが、どちらも入団から7年目での到達となれば球団史上最速らしいです。
何でも一番はうれしいじゃないですか。目の前にある目標として、それを励みにして頑張れますし。プロの世界にに入った頃は1000本とか2000本安打という記録はとてつもないものに思えていましたが、近づいているところまで来ているんだったら、来シーズンの一つの通過点として早々とクリアしていきたいですね。
あと、刈谷市でのこの会で毎年、ファンの方から質問されて、必ず「来年こそ頑張ります」と答えているのが、ナゴヤドームでの中日戦。今季は特にひどくて1勝10敗ですか…。ボク自身も打てていないし(43打数8安打の・186、1盗塁)。ナゴヤドームにはよく地元から応援にきてくれているんですが、いいところを見せられなくて本当にごめんなさい。本当に来年こそ、勝ち越せるように頑張ります。
1月になれば、また自主トレが始まります。年が明ければ、気持ちも自然とオンに切り替わります。しっかりとトレーニングを積んで、また盗塁王も取り返したいし、打率3割も復帰したい。そしてV奪回、日本一…。07年が良い年になるように、精いっぱい、頑張ります。
(阪神タイガース 外野手)
=協力オフィスS・I・C=
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