いま、東京ドームで行われている都市対抗野球で、ボクの出身のJR東日本が準決勝で鷺宮製作所を破り、決勝に進出しました。きょう4日、日本一を目指します。
試合出場している選手の中で、ボクがいた頃のチームメイトはもういませんが、それでもコーチなど指導者としてチームに残られている方が多いので、やっぱり応援にも力が入ります。
気になる選手が一人、います。大府高(愛知)、亜細亜大、そしてJR東日本…とボクのストーカーみたいに(笑)、まったく同じ経歴で野球を続けている山本浩司投手です。いっしょにプレーしたのは亜大で4年→1年の関係だった1年間だけですが、今でも勝ったらメールをよくくれて、交流戦で千葉マリンスタジアムに遠征した時には食事にもいきました。
ボクにとっても社会人時代が一番、楽しかったですね。初めて自分で稼いだお金もあったし、練習後にみんなでボーリングいったりカラオケいったり…。大学時代はお金もないし、先輩とそうやって仲良く楽しむこともなかなかできなかった。
大学時代にはなかった自由。社会人になってはじめはこんなに楽しいことはないなと思いました。でも、それは一面だけでしかない。自由にやれるということは、同時に責任も求められるということです。
誰からも「やれ」と命令されることはない。その分、必要なことは自分の責任でやらないといけない。練習にしろ体調管理にしろ、すべては自分に跳ね返ってくること。気楽でいいなと、いくらでも気を抜くことはできるんですけど、それではいつかダメになるという危機感も持っていましたね。
自分は社会人になって1年目から、都市対抗野球に出場することができた。それがチームにとっては9年ぶりのことでした。全部が自分の力だとは当然、思わないけど、最低限の自己管理はできていたのかなと今になって思います。JR東日本から初めてのプロ野球選手にもなれました。
1000本安打まで、あと5本。レギュラーで試合に出ていたらいつか届く数字ですが、入団から7年目での到達は球団最速だというのを聞いて、今年中には達成したいなとはずっと思っていました。きょうから横浜と3連戦。甲子園で決められたら、最高ですね。
(阪神タイガース外野手)
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