本来ならきょうのこのコーナーで日本一になった報告をするつもりだったんですけど、すみませんでした。第5戦以降のチケットをもっていた阪神ファンのみなさまにも、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。
ただ、いつまでも悔やんでばかりもいられません。言い訳もしません。ロッテは確かに強かったです。でも、そのロッテを来年、やっつけないと日本一にはなれない。秋季キャンプの日程が発表されるなど、もうチームは来季の巻き返しに動き始めています。
ボク自身にとっても、来年2月のキャンプインまでのオフ期間の過ごし方が大事だと思っています。リラックスも必要だし、トレーニングを継続する部分はそうしないといけない。オーバーホールから自主トレ…とプランをたてているところで、6年目シーズンはもうスタートしています。
この「赤星エクスプレス」はきょうが最終回です。キャンプから始めて、最初は何を書いたらいいのか、どんなことを期待されているのかなど色々と試行錯誤しながらやってきましたが、山あり谷ありのシーズン、報告したいことは最後まで尽きませんでした。
「毎週、楽しみにしています」という声とかを聞くと、嬉しかったですね。時には話が脱線しすぎて、スポニチさんの方から「これはちょっと…」と内容を変更させられたことも…。あと6月に左脇腹の肋骨を折った時は本当に死ぬほど痛くて、それどころじゃないときもありました。でも「赤星的」な考えが少しでもファンのみなさんに伝えることができて、また喜んでもらえたかな、とは思っています。
190安打できた。119得点もできた。打率も・316。60盗塁。オールスターにもファン投票で選んでいただき、中日とのし烈なペナントレースは苦しかったですが、最後には笑うことができた。トータルでみればいい1年でした。
でも満足はしても、野球選手であるうちはボクは現状で立ち止まるつもりはありません。もっとやれる、もっと頑張れると向上心は忘れたくはないです。というわけで、2006年も赤星憲広に期待してください。
長い間、ありがとうございました。
(阪神タイガース 外野手)
=協力オフィスS・I・C=
|