交流戦も終わり、通常のペナントレースが再開しました。その最初のヤクルト3連戦は1勝2敗と負け越してしまいましたが、それでも負け、負けと来ての3戦目を勝てたのはとても大きいと思います。一気に貯金を3つ減らすのと、一つですむのとでは全然違いますから。
3月31日からの開幕・ヤクルト戦(神宮)も先に2つ負けた後の3戦目に勝利しています。その際のミーティングで、岡田監督や各コーチの方から「同一カードの3連敗は避けろ」という1年間を通じての指示が出ています。そして、阪神はここまできっちりと守ってきています。3連戦3連敗は、今季一度もありません。
長いペナントレースで全勝するなんて無理なわけです。勝てる試合を確実に一つずつ積み上げていく一方で、大きな連敗をしないというのも大事になってくると思います。試合に負ければ、当然その時、その時は腹が立つし悔しいですが、ペナントレースはトータル勝負なので、すぐに気持ちを切り替えないと…。
現時点では中日が首位で、阪神が2位。3位のヤクルトも交流戦で一気に上昇してきましたし、4位の巨人もこのままでは終わらないでしょう。広島も横浜も本当に手強いです。ここからが本当の勝負ですし、どのチームが最後まで残るにしても、阪神もこのまま優勝争いに絡んでいけばまたチャンスは出てくるはずです。昨年も9月に阪神と中日で大一番がありました。今年もチームがそういう状況になれるように、今は必死に食らいついていきす。
話はサッカーのW杯に変わりますが、ボクの中で半分は一人のサッカーファンとして「あ〜あ、残念!」という気持ちがありますが、もう半分は同じプロのアスリートとして選手の悔しい気持ちを察してしまいます。
多くの国民の期待と大注目の中でプレーして、結果が出なかった。それに対して誰が悪いとか、ああすれば良かったとか色々と言われていますけど、実際にプレーした選手たちが一番悔しい思いをしているはずなんです。間違いなくみんな悔しくてしょうがないはずです。もちろん決勝トーナメントには行ってほしかったですが、日の丸を背負ってプレーしたのは絶対に誇れることだと思うし、ボクは今はもう1ファンとしても一人のアスリートとしても、4年後の南アフリカ大会では必ず今回の屈辱を晴らしてくれるんじゃないかと期待しています。
(阪神タイガース 外野手)
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