色々あった、多くのことを学んだ先週の1週間でした。中日、巨人と戦った6連戦。19日のナゴヤドームでは6点リードをひっくり返されました。誰が良くて誰が悪いとかの話ではなくて、勝負ごとの不思議さを知りました。
順調に得点を重ねて5回までに7得点。ふつうに考えれば十分に先行して逃げ切れる展開ですよね。チームのみんなの気持ちがゆるんだことは決してありません。でも逆転されてしまう…。
その逆もありました。翌20日の甲子園での巨人戦は延長12回まで1―1でもつれ込み、表に3点を取られました。裏の最後の攻撃で、ワンアウト走者なしから4得点してサヨナラ勝利。最後まで諦めたらいけないということでした。
時間で区切られているスポーツではないので、野球はゲームセットの瞬間まで何点の差があっても何が起こるかわからない。天国と地獄を両方味わったことで、改めてそのことを確認できたと思います。
その巨人戦では狩野がサヨナラ安打を放ちました。プロ初安打が超のつくほどの大仕事。いっしょにお立ち台に立ったんですが、同期入団なんで、僕もうれしかったですね。
年齢はボクの方が上ですが、同時にプロの世界に飛び込んできて、まだお互いに寮生活をしていた時とかは野球の話とかたくさんしましたから。そのお立ち台で涙が出そうになりましたと言ったんですが、本当にウソじゃないんです。
ドラフト1位の太陽が投げて、3位の狩野とのバッテリー。4位の僕がセンターを守って、7位の藤本が当時はショートと、いつかのオープン戦で2000年ドラフト組でセンターラインが揃ったなあと、みんなで話していたこともあるんです。巨人戦の2戦目も3戦目も狩野は本塁打を打った。ボクも負けないように頑張ります。
(阪神タイガース 外野手)
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